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銅器と漆器の産地・高岡が作品を公募。「工芸都市高岡2027クラフトコンペティション」の入選作品は、地元企業との品評会で協業の機会へ

銅器と漆器の産地・高岡が作品を公募。「工芸都市高岡2027クラフトコンペティション」の入選作品は、地元企業との品評会で協業の機会へ
銅器と漆器の産地・高岡が作品を公募。「工芸都市高岡2027クラフトコンペティション」の入選作品は、地元企業との品評会で協業の機会へ

400年以上続く産地が主催する全国公募展、38回目の募集が始まる

工芸都市高岡クラフトコンペ実行委員会(事務局:高岡商工会議所)が、「工芸都市高岡2027クラフトコンペティション」の作品募集を始めました。対象は、全国のクラフト作家や工芸作家、伝統産業に携わるつくり手、プロダクトデザイナーです。応募の締切は2027年2月18日(木)23:59です。

開催地の富山県高岡市では、銅器や漆器のものづくりが400年以上受け継がれてきました。このコンペは、産地のプロモーションと地場産業の活性化を目的に1986年に始まりました。伝統工芸・産業の産地が自ら主催する全国公募展として「作家の登竜門」の役割を担い、多くのつくり手を世に送り出してきました。今回で38回目を迎えます。全国で多くの公募展が姿を消すなか、現存する中でも最大級の歴史あるクラフトコンペティションとなっています。

一方で、SNSの普及や生活様式の変化によって作品を発表する場は多様になり、コンペティションの価値は相対的に薄れつつあります。こうした状況を受けて、実行委員会は高岡市が主催する意義を捉え直しました。前回からは2年に1度のビエンナーレ形式に移行し、制作期間の確保、作家と企業をつなぐマッチングの促進、東京展による全国への発信を柱に据えています。伝統を受け継ぐだけでなく、新たな市場とのつながりを生み出す場として、つくり手と企業がともに価値を生み出すことを目指しています。

前回の「工芸都市高岡2025クラフトコンペティション」では出品数が約2倍となり、陶磁器、木工、ガラス、金属、家具など多様な素材・ジャンルの作品が全国から寄せられました。入選作品として地元企業とマッチングした作品のなかには、商品化に進んだものもあります。審査員長の能作克治氏は講評で、ユニバーサルデザインやモノを大切にする考え方をクラフトに生かした作品が増えたこと、手づくりの価値が改めて見直されていることに触れました。そのうえで、受賞作品を伝統の継承にとどまらず新たな市場につながる作品と評しています。

銅器と漆器の産地・高岡が作品を公募。「工芸都市高岡2027クラフトコンペティション」の入選作品は、地元企業との品評会で協業の機会へ

品評会で地元企業とつながり、高岡と東京の2会場で展示

前回からは、作家と地元企業をつなぐ「TAKAOKA CRAFT MATCH」を通じて、入選作品を商品化や新たな市場へつなげる取り組みを進めています。入選作品を対象に、地元・高岡市の企業と商品化の可能性を探る「マッチング品評会」を実施します。企業が関心を持った作品の作家には個別に連絡があり、商品開発に向けた打ち合わせが打診されます。企業が希望した作品については販路開拓を支援します。なお、商談への参加は任意です。

入賞・入選作品は、2027年9月下旬に「高岡クラフト展」(御旅屋セリオ/富山県高岡市)、11月中旬に「東京クラフト展」で展示する予定です。高岡会場では予約注文を受け付け、産地と首都圏の両方で、つくり手と使い手が出会う場をつくります。会場と会期は予定で、どの作品をどちらの会場で展示するかは実行委員会が決め、選考後に個別に案内されます。

審査員は、審査員長の能作克治氏、漆芸家の三田村有純氏に加え、空間・プロダクトデザインの五十嵐久枝氏、百貨店でつくり手と売り場をつなぐ加倉敬之氏、ガラス工芸の展覧会を数多く手がけてきた土田ルリ子氏が新たに加わります。つくる、使う、売る、伝えるという多面的な視点から作品を審査します。

実行委員会によると、約40年前と比べて、ユニバーサルデザインやアップサイクルデザインなど、時代のニーズを踏まえた作品が増えてきたといいます。近年はさまざまな分野で「クラフト」という言葉が使われ、手作りの価値や小規模な生産が改めて見直されています。実行委員会は、クラフトは変化し、人々の暮らしに寄り添いながら進化を続けるものだと捉えています。

「練上ball rainbow・prism」佐藤 愛子(愛知県瀬戸市)/磁器土
「練上ball rainbow・prism」佐藤 愛子(愛知県瀬戸市)/磁器土

応募要件と出品料、賞

応募できるのは、次の条件を満たす作品です。応募は、公式サイトの出品申込フォームからマイページを作成して行います。

  • 未発表、または過去2年以内(2025年3月以降)に発売・発表済みのもの
  • 出品者のクラフト観が反映されているもの
  • 販売可能なもの(追加製作が可能なもの。現品限りの出品は不可)
  • 展示できる重さと強度、大きさや数量を考慮したもの

出品料は、第1次審査が一種につき5,000円で、出品時に支払います。第2次審査も一種につき5,000円ですが、1次審査の通過者にのみ支払いの連絡があり、それまでは支払わないよう案内されています。「一種」とは、単一作品および同一品種のセット、デザインの統一されたグループを指し、納入した出品料は返却されません。賞は、グランプリ(1点)が100万円で、アワードの中から1点が選ばれます。アワード(4点)は各20万円です。

応募から展示までの流れと注意事項

  • 2027年2月18日(木):応募締切。webからの入力、郵便振込ともに23:59まで。1次審査出品料(5,000円)
  • 3月上旬:第1次審査。作品画像・情報を審査し、入選作品を決定。通過者にはマイページで案内。2次審査出品料(5,000円)
  • 6月中旬:第2次審査。現物作品を審査し、入賞作品を決定。結果の通知は6月下旬予定
  • 9月下旬:高岡クラフト展(御旅屋セリオ/富山県高岡市御旅屋町101 御旅屋セリオ2F)。入賞・入選作品の展示と予約注文受付(販売手数料20%)
  • 11月中旬:東京クラフト展。入賞・入選作品を展示

2次審査に向けた作品の搬入は1次審査通過者にのみ連絡があり、搬入にかかる経費は出品者の負担です。入選作品の搬出は、クラフト展終了後の2028年1月を予定しています。入選作品は予約販売され、追加注文の納期は個数に関係なく発注後3か月以内、追加注文にかかる送料は出品者の負担です。グランプリ受賞作品の所有権は実行委員会に帰属し、高岡市デザイン・工芸センターで常設展示されます。応募作品の著作権や工業所有権等は応募者に帰属しますが、入賞・入選作品の展示、ホームページ・SNSへの掲載、主催者が行うパブリシティへの使用の権利は主催者が持ちます。応募要領に反するものや、既発表のデザインと同一・類似のものなどは審査対象から外され、結果発表後に判明した場合も入賞・入選が取り消されることがあります。詳しくは公式サイトの募集要項で確認でき、問い合わせは高岡商工会議所内の工芸都市高岡クラフトコンペ実行委員会事務局(TEL:0766-23-5002)が受け付けています。

出典:工芸都市高岡クラフトコンペ実行委員会

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