AIとのチャットでBIMモデルを作れる「ACIMUS」、期限のない無料「Starterプラン」を2026年11月から提供開始

株式会社ACIMUS(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:菊池光貴)は、生成AIとの対話で建物のBIMモデルを作成・編集できるChatBIM「ACIMUS(アキムス)」に、利用期限のない無料プラン「Starterプラン(無料)」を2026年11月から設ける。1社につき最大5人まで、チャットによるBIMモデルの作成・編集と、IFC・DXF形式での書き出しを無料で使える(チャット・書き出しの回数には上限がある)。
ACIMUSは、建築設計向けのクラウドサービス。「3階建ての事務所を作って」のように日本語のチャットで指示すると、柱・壁・床・天井などの部材と属性を持つBIMモデルを、ブラウザ上で作成・編集できる。ソフトのインストールは不要で、作ったモデルは国際標準のIFC形式とDXF形式で書き出せる。他のBIMソフトで作ったIFCを取り込み、続きを編集することもできる。正式版は2025年6月に公開された。

期間を気にせず自社業務で試せる無料プラン
ACIMUSはこれまで、主に担当者との打ち合わせを通じて導入する形をとってきた。Starterプラン(無料)は、設計事務所、ゼネコンの設計部門、ハウスメーカーやデベロッパーの企画部門などで企画・基本計画の段階からBIMを使ってみたい人が、まず手を動かして自社の業務との相性を確かめられるように用意された。主な内容は次のとおり。
- 利用料金:無料/利用期限:なし
- 利用人数:1社につき最大5人
- 自分のプロジェクト:同時に1件(削除すれば何度でも作り直せる)
- BIMモデルの作成・編集:利用可(AIチャットでの指示は月の回数に上限あり)
- データの書き出し:IFC・DXF形式(回数に上限あり)
- IFCの取り込み:利用可(回数に上限あり)
- 建築パース生成、AI自動プランニング(間取り案の自動生成)、画像から3Dアセット生成(家具などの3Dモデル):お試し枠あり
お試し枠は、1人ずつ、機能ごとに決まった回数まで試せる。建築パース生成は、画面で見ることとギャラリーへの保存ができ、画像のダウンロードは有料ライセンスで行う。お試し枠を使い切ったあともプランの利用期限はなく、BIMモデルの作成・編集と書き出しは続けて使える。お試し枠やチャットの回数などの上限は問い合わせで案内しており、上限を含むプランの内容は今後変わることがある。申し込みは公式サイトのフォームから受け付けており、担当者から説明会の案内を受けたあと、利用アカウントが送られる。

チャットとボタン操作で進めるモデリング
基本の流れでは、まず用途・階数・規模など検討したい条件を日本語で入力する。できあがった建物の3Dモデルは、条件を変えて作り直したり、チャットで部分的に直したりしながら、規模や形を比べられる。仕上がったモデルはIFC・DXF形式で書き出し、既存のBIM・CADソフトでの基本設計・実施設計へ引き継げる。BIMソフトの操作を覚えていない人向けの仕組みもある。建てたい建物の目標を伝えると、AIが作る手順(ワークフロー)を組み立て、作業のたびに次の操作を選択肢のボタンで提案する。ボタンを順に押していくだけで、間取りから壁・窓・屋根・ドアのある建物のBIMモデルまで作り進められ、途中で条件を変えたいときはチャットで直接指示することもできる。
ACIMUSのAIは、壁・窓・部屋などの要素を種類・位置・寸法とあわせて読み取り、いまのモデルの状態を踏まえて操作する。「4階の壁をすべて」「4階の窓をすべて」のような1回の指示で、条件に合う複数の要素をまとめて変更・作成できる。窓やドアは、間取りに合わせて建物全体にまとめて自動配置できる。建築基準法や構造基準についての質問には、AIが条文を検索して答える(回答は参考情報)。気になる箇所をクリックしてピンを立て、指摘や質問をタスクとして残す機能もあり、コメントと対応の状況を記録できる。部材を動かしてもピンは付いていく。なお、AIが作った案の採否や、建築計画が法令に適合しているかの判断と最終確認は、建築士などの資格者が行う。
他のBIMソフトのデータも取り込み、スマートフォンやタブレットで閲覧
他のBIMソフトから書き出したIFC(IFC2x3・IFC4・IFC4.3)の取り込みにも対応する。壁・床・柱・梁・建具・天井などは、ACIMUSで編集できる部材として読み込む。BIMのデータベースを独自に一から作っているため、ブラウザでも軽く動き、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットでもBIMモデルを見られる。取り込んだIFCを開いて見るBIMビューアーとしても使える。

図面や画像からBIMモデルを一括生成する「ACIMUS KIWARI」も近日公開予定
ACIMUSは、2026年6月から先行検証を進めてきた建築設計AI「ACIMUS KIWARI(アキムス キワリ)」を、新機能として近日公開する予定だ。手元にある資料をそのまま渡すと、建物とその周りの外構に加えて配管ルートまでを含めて、ACIMUS上にBIMモデルを一括で生成する。できたモデルはACIMUSのチャットや画面で確かめて直し、IFC・DXF形式で書き出せる。図面しか残っていない既存建築物のBIMモデル化や、イメージパースからの検討用モデルの立ち上げを、ゼロから入力せずに始められる。提供開始日・利用条件などは公開時に知らされる。渡せる資料の例(予定)は次のとおり。
- 2D図面(平面図・立面図・断面図・配置図などのPDF・DXF)
- イメージパースなどの画像
- 設計条件の文章や資料
- これらの組み合わせ(配置図・設計条件・イメージパースなど)

有料のBasicライセンスで利用人数を拡大
社内で使う人が増え、本格的に活用したい場合は、利用者ごとに有料の「Basicライセンス」を追加できる。料金は月額12,000円(税抜・1人あたり)。Basicライセンスを1人以上使う企業は「Businessプラン」となり、無料で参加できる人数が、基本の5人に加えてBasicライセンス1人につき3人ずつ増え、最大20人までとなる。例えばBasicライセンスを1人導入すると、無料で参加できる人数が5人から8人に増える。無料で参加する人が使える機能は、問い合わせで案内している。
代表取締役CEOの菊池光貴氏は、生成AIが広がり始めた2024年の創業時から、チャットでBIMモデルを作るという新しい設計の形に取り組んできたと説明。日本の建設業がAIの活用において世界に遅れを取らないためには、2026年のいまがとても大切な時期だと考えているとし、AIを使いこなす建設業への一歩を支えたいという思いから無料プランに踏み切ったとコメントしている。
出典:ACIMUS








