減プラと緩衝性を両立、ダイワハイテックスが厚み約1.2mmの緩衝紙資材「ステイリブシート」を開発


メール便の自動梱包ライン向けに、新しい紙系緩衝資材
株式会社ダイワハイテックス(本社:東京都板橋区、代表取締役:大石智也)は、緩衝紙資材「ステイリブシート」(特許申請中)の提供を開始します。通販向けメール便自動梱包ライン「PAS-Line(パスライン)」専用の新資材で、資材メーカーとの共同開発により、独自の立体構造を持たせています。提供開始にあわせて、東京・大阪の各ショールームでは実機デモ、実際の商材を使った適合テスト、無料資材サンプルの受付も始まります。
開発の背景には、包装資材を取り巻く環境の変化があります。2026年春以降、緊迫化する中東情勢を背景に原油価格が高騰し、ビニールやプラスチックといった石油由来の包装資材は、価格の高騰と供給への不安がEC・物流業界の大きな経営課題になっています。ビニールフィルムや気泡緩衝材などのコスト上昇と供給逼迫は、EC事業者や3PL事業者の利益を直接圧迫しています。
ポスト投函サイズの配送現場には、別の課題もあります。輸送中の破損を防ぐため、あらかじめ手作業で気泡緩衝材を巻いてから袋に入れる工程が、いまも多く残っています。人件費の増大と資材高騰が重なる一方で、「緩衝性のない薄い紙袋では破損が心配」「機械を導入するスペースや費用を捻出できない」という理由から、自動化に踏み切れない現場が数多くありました。
ステイリブシートは、こうした状況に対し、減プラスチック、安定供給、現場のコスト適正化を両立する代替資材として開発されました。メール便需要の高いコスメ・化粧品、生活雑貨、アクセサリーなどの出荷では、「薄型紙シートでは緩衝力に不安が残る」「気泡緩衝材では過剰包装になり配送コストもかかる」という悩みがありましたが、この資材はそのジレンマの解消を目指しています。

ステイリブシートの4つの特長
立体的な「形状記憶リブ」で薄さと保護性能を両立
素材はクラフト紙にポリエチレンをラミネートしたもので、表面には独自の立体的なリブ(凹凸)が成形されています。外力や重みが加わっても形が戻る特殊構造により、厚みは約1.2mmにとどめながら、従来の厚手緩衝材に匹敵する保護性能を実現しました。このリブ構造は「形状記憶リブ」と呼ばれ、特許申請中です。これまで手作業で気泡緩衝材を巻いていたアクセサリーやコスメ、小型雑貨などの商材も、そのまま自動梱包する「ダイレクト自動梱包」が可能になります。
保管・補充・廃棄の負担を軽減
このほか、倉庫での扱いやすさや環境面にも配慮した設計になっています。
- 厚みを抑えた設計により、資材ロールの保管に必要なスペースを圧縮でき、物流現場の課題である坪単価効率の最大化に役立ちます
- 1本あたり150mの長尺仕様で、1ロールで梱包できる数が大幅に増えるため、オペレーターによる資材の補充・交換の頻度が減り、ライン停止によるタイムロスを削減できます
- 容器包装リサイクル法上の「紙」マークに該当するため、受け取ったエンドユーザーが分別に迷わずに済みます。EC事業者にとっては、環境負荷低減(SDGs対応)やブランド価値の向上につながります

商材に合わせて選べる「PAS-Line」専用資材
PAS-Lineでは、商材の耐衝撃性、コスト要件、見栄えに応じて専用資材を選んで運用できます。今回加わったステイリブシートを含め、ラインナップは次の4種類です。
- 【NEW】ステイリブシート(特許申請中):減プラ・紙マーク対応。手巻き不要の緩衝性を備え、保管効率と保護性能を両立。厚み約1.2㎜、重量約5.5㎏、巻き長さ150m
- バブルシート:クッション性が高く、デリケートな精密小物や割れ物商材の保護に向く。厚み約2.5㎜、重量約2.0㎏(100m)、巻き長さ100~120m
- 発泡ウレタンシート:表面保護と耐擦傷性に優れ、傷つきやすいアクリル製品や光沢製品に適する。厚み約2.0㎜、重量約5.0㎏、巻き長さ200m
- ポリエチレンラミネートシート:緩衝力を必要としない書籍・アパレル・薄型商材向けで、コンパクト性とコストパフォーマンスに優れる。厚み約0.1㎜、重量約7.2㎏、巻き長さ200m
資材を組み込むPAS-Lineは、1時間に最大1,000梱包を処理でき、全長は約3.5mです。得意とするのはA5サイズ以内のメール便商材で、60サイズや一部80サイズの宅配便梱包にも対応します。大規模な自動化設備とは異なり、限られたスペースに複数台を柔軟にレイアウトできます。同社は、ステイリブシートとPAS-Lineを組み合わせることで、「資材高騰リスク対策」と「手梱包工数ゼロ」をワンストップで実現するとしています。

東京・大阪のショールームでデモと適合テストを実施
東京と大阪のショールームでは、PAS-Lineの実機にステイリブシートを装填した梱包デモを随時開催しています。自社で実際に出荷している製品を持ち込めば、緩衝力や梱包の仕上がり、サイズ感を確かめられる「適合テスト」も無料で受けられます。会場は、東京が株式会社ダイワハイテックス板橋テクニカルセンター D-Labo(東京都板橋区志村3-18-23、都営三田線 志村三丁目駅から徒歩5分、中台ICすぐ)、大阪が株式会社ダイワハイテックス大阪支店(大阪府吹田市南吹田5-7-11、JRおおさか東線 南吹田駅から徒歩11分)です。
デモ会は各回90分で、参加費は無料です。内容は、ダイワハイテックスの会社概要とCARGOWELLサービスの概要説明、各ラインの実機見学・デモ・梱包サンプル作成、質疑応答・個別相談です。対象はEC・通販事業者と3PL・物流受託事業者で、同業者、営業目的、個人からの申し込みは断る場合があります。開催日程は同社の案内で確認でき、問い合わせや申し込みは同社の窓口またはお問い合わせフォームから受け付けています。
ダイワハイテックスは1978年(昭和53年)設立で、通販梱包の自動化ソリューション「CARGOWELL」の開発・販売を手がけています。メール便に特化した「PASライン」のほか、テープを使わずにメール便箱の製函から封函まで行う「MELTライン」、カスタマイズに対応した箱シュリンク梱包の「BOSライン」など、現場の規模や資材の形状に応じた自動化ラインを提供しています。








