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ロサンゼルス・ウエストウッドに全72戸のアフォーダブル住宅 MDNI GROUPが工場製造の「モジュラー工法」で開発

ロサンゼルス・ウエストウッドに全72戸のアフォーダブル住宅 MDNI GROUPが工場製造の「モジュラー工法」で開発

ロサンゼルスを拠点に住宅開発を手がけるMDNI GROUP(本社:カリフォルニア州シャーマンオークス)は、ロサンゼルス・ウエストウッドエリア(郵便番号90025)でマルチファミリー住宅「1437 S. Bentley Avenue」プロジェクトを開発します。全72戸をアフォーダブル住宅とする計画です。建物を工場で製造して現場で組み立てる「モジュラー工法」を採用し、モジュラー建設の最大手であるGuerdon、モジュラー設計に精通した設計事務所Lowney Architectureと組んで進めます。高所得なジョブセンターに囲まれながら手頃な住宅が不足しているエリアで、短工期・高品質・環境配慮を両立した住まいの提供を目指します。

ロサンゼルス・ウエストウッドに全72戸のアフォーダブル住宅 MDNI GROUPが工場製造の「モジュラー工法」で開発

職住近接の一等地に、働く人のための72戸

開発地は、サンタモニカとセンチュリーシティに挟まれたウエストウッド × Sawtelle サブマーケットです。徒歩〜近距離の範囲には、全米有数の高所得ジョブセンターが集まっています。法律・金融・エンターテインメントのセンチュリーシティ、UCLA、Cedars-Sinai、サンタモニカの“シリコンビーチ”テック企業群などです。Sawtelle Japantownの飲食・小売集積にも近く、車がなくても暮らせるインフィル立地ですが、手頃な新規住宅の供給は慢性的に不足しています。この需給ギャップに応えるのが今回の計画で、建物はType IIIA・5階建て、住戸は1BR中心の全72戸です。極低所得(ELI)・超低所得(VLI)・低所得(LI)の各区分を対象に、ウエストウッド周辺で働く人々へ手頃な住まいを届けます。

ロサンゼルス・ウエストウッドに全72戸のアフォーダブル住宅 MDNI GROUPが工場製造の「モジュラー工法」で開発

工場で「箱」をつくる、モジュラー工法の利点

このプロジェクト最大の特徴は、構造体・内装・設備を工場でモジュール(箱)として製造し、現場へ輸送して設置・接合するモジュラー工法にあります。現場での基礎・造成工事と、工場でのユニット製造を同時並行で進められるため、従来工法と比べて次のような利点があるとしています。

  • 工期の大幅短縮:工場製造と現場工事を並行させることで、全体工期を最大30〜50%短縮。天候・人手不足・サプライチェーン遅延の影響も受けにくくなります。
  • 均質で高い品質:空調が効いた工場でミリ単位の精度で製造するため、施工のばらつきが少なく、検査精度も向上。輸送・吊り上げに耐える頑強な構造は、地震リスクの高いカリフォルニアでも有利に働きます。
  • 環境配慮と住み心地:廃棄物を最大90%削減し、高気密・高断熱によって従来比で最大15%の省エネを実現。入居者の光熱費を抑え、“手頃さ”を長期にわたって維持します。
  • 周辺への影響の最小化:現場工事の期間が短いため、騒音・粉塵・交通渋滞といった周辺地域への負担を最小限に抑えます。
  • 量産・横展開のしやすさ:同じ間取りを数多く繰り返すアフォーダブル住宅は、モジュラー工法と特に相性が良い分野です。効率的なユニット設計を一度確立すれば、他の用地にも展開しやすくなります。単発の開発にとどまらず、「土地取得 → 同一プロダクトを量産」というプラットフォーム型の住宅供給につなげられるとしています。
ロサンゼルス・ウエストウッドに全72戸のアフォーダブル住宅 MDNI GROUPが工場製造の「モジュラー工法」で開発

製造と設計を担う2社のパートナー

モジュラー製造を担当するのは、Guerdon(本社:アイダホ州ボイシ)です。米国西部を代表する大規模商業モジュラー建設のリーディングメーカーで、中高層のマルチファミリーを工場生産できる数少ないメーカーとして知られています。同社によれば、これまでに200件を超えるプロジェクトを完成させ、累計製造面積は1,400万平方フィート超、製造したモジュールは17,000モジュール超に及びます。

Guerdonの強みは、空調管理された自社工場(専属従業員200名以上)での一貫生産体制と、4段階のQA/QCに第三者検査を加えた徹底した品質管理です。現場の基礎工事と並行してユニットを製造することで工期を30〜40%短縮し、据付は数日で完了します。固定価格契約により、コスト超過・インフレ・天候・盗難といったリスクも抑えます。アフォーダブル住宅ではUnion Flats(243戸、LEEDプラチナ取得)をはじめ豊富な実績があり、設計協働から輸送、クレーン据付、竣工(使用許可取得)まで一貫してサポートします。

設計を担当するのは、モジュラー建設に精通したLowney Architecture(本社:カリフォルニア州オークランド)です。2003年設立の総合設計事務所で、建築・インテリア・ランドスケープを手がけ、とりわけモジュラー×アフォーダブル住宅を中核領域としています。同社によれば、現在60件を超えるモジュラープロジェクトが進行しており、これまでに手がけたモジュラー住戸は5,300戸超に及びます。

モジュラー建設では、モジュール寸法・輸送制約・据付条件を設計の初期段階から織り込めるかどうかが成否を分けます。Lowneyが得意とするのは、モジュラーを前提にした最適設計です。規格化・標準化によって工場の量産効率と材料ロス削減を最大化し、現場の基礎・ポディウム工事と工場製造を並行できる設計で、全体工期を大きく短縮します。代表事例には、オークランドの支援住宅「The Phoenix」(103戸のモジュラー住宅)などがあります。The Phoenixでは、モジュラー工場(Mare IslandのFactory OS)と連携し、製造標準やディテールづくりを主導しました。今回も設計段階からモジュラー前提で最適化し、品質・スピード・コストの三立を目指します。

ロサンゼルス・ウエストウッドに全72戸のアフォーダブル住宅 MDNI GROUPが工場製造の「モジュラー工法」で開発

プロジェクトの意義と概要

ウエストウッドエリアは、センチュリーシティやサンタモニカといった超高所得エリアに囲まれ、UCLAを擁しています。その一方で、手頃な新築住宅が希少なことがこのエリアの特徴です。今回のプロジェクトは、主要な雇用中心地の近くに働き手向けの住まいを供給することで、通勤負担の軽減と地域コミュニティへの貢献を目指します。モジュラー工法による短工期・環境配慮は、ロサンゼルス市が重視する省エネ基準(Title 24)やサステナビリティの方向性とも合致するとしています。また、2027年にはMetro D Line(パープル)のウェストウッド延伸開通により交通利便性のさらなる向上が見込まれ、エリアの価値向上が期待されています。

  • プロジェクト名:1437 S. Bentley Avenue(72戸 モジュラー式アフォーダブル住宅開発プロジェクト)
  • 所在地:S. Bentley Avenue & 11061–11063 W. Ohio Avenue, Los Angeles, CA 90025
  • 規模:5階建て/全72戸(1BR中心、管理人住戸1戸を含む)/Type IIIA
  • 敷地面積:12,009平方フィート(約1,116㎡)
  • 総建築面積:45,030平方フィート(約4,184㎡)
  • 工法:モジュラー工法(工場製造+現場据付)
  • 事業主体:MDNI GROUP
  • モジュラー建設パートナー:Guerdon
  • 設計パートナー:Lowney Architecture

このプロジェクトのエクイティ調達では、日本のPBアセットマネジメント株式会社が組成したファンドがLP出資を行っています。事業主体のMDNI GROUPは、ロサンゼルス地域で住宅開発を手がけています。グループ総資産は1億ドル超で、完了プロジェクトは1,500件超、進行中プロジェクトは50件超、総エンタイトルユニット数は4,000戸超です。

出典:MDNI Group

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