類設計室の東京本社3フロア「Root」「Base」「Soil」が2026年度グッドデザイン賞を受賞

株式会社類設計室(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長 岩井裕介)の東京設計事業部が設計した自社の共創プロジェクト拠点「類設計室 東京本社 Root/Base/Soil」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2026年度グッドデザイン賞を受賞しました。自社の事業から出る素材や建設資材を空間づくりに取り入れた、3フロア構成のオフィスです。

「ともに成長し、つくる場」を掲げた東京本社の改修
類設計室は建築設計に加え、教育や農園など複数の事業を展開しています。複雑化する社会課題に応える共創拠点として、同社は東京本社の3フロアを改修しました。各フロアには「共創」「挑戦」「追求」の3つのテーマを設定し、それぞれに「Root」「Soil」「Base」という愛称をつけています。
コンセプトは「ともに成長し、つくる場」です。「こども建築塾」の取り組みや企業間の交流を通じて、誰もが手応えを感じ、未来を動かす原動力になることを志しています。地域に根差しながら、広く社会に開かれた共創拠点を目指したといいます。

素材と機能で性格を分けた3つのフロア
Root ― 本源から共創がはじまる場
大人数でのオンライン会議に対応する音響設備や映像設備を導入しつつ、それらをノイズレスなデザインにまとめています。自社保有林の間伐材や、自社農場の廃棄野菜を用いたタイルといった自然素材を取り入れ、心理的な心地良さの向上を実現しました。
Soil ― 思考を耕す実験の場
空間全体を「未完成の設え」とし、アイデアを形にするための余白を残しています。什器には建設資材や工業製品を活用しました。目的に応じて柔軟に形を変えられる機能性と、ハードユースな活動を支える耐久性を備えたデザインを実現しています。「こども建築塾」では、子どもたちが本物に触れられる場としても使われています。
Base ― 進化を続ける追求の場
自社農園の自然素材や有機EL照明を用い、集中の持続と心理的な効果の両立を実現しました。「自分たちの生きる場を自分たちでつくる」という創業時からの企業理念を、デザインに反映させています。

審査員が評価した「空間の違い」と運用への配慮
審査員のコメントでは、共創フロア(6階Root)は自社事業の現場にある素材を活用した空間、挑戦フロア(3階Soil)は建設資材を用いた未完成の空間、追求フロア(4階Base)は均質で機能的な執務空間として紹介されています。こうした空間的な違いがあるからこそ、ワーカーは目的に応じて能動的に移動し、3フロアを循環しながら社内外の共創を実現していくのだろう、という見方が示されました。
あわせて、どのフロアもフレキシビリティが徹底的に高められている点にも言及しています。可動家具を動かしたときにもレイアウトしやすいよう、床にガイドとなるグラフィックを施すなど、運用面での細かな配慮も素晴らしいと評されています。
グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。類設計室は1972年の設立です。設計事業部 類設計室、営繕事業部、教育事業部、農園事業部 類農園、地域共創事業部 類宅配の5業態を展開しています。
出典:株式会社 類設計室








