ランドセル職人とイタリア人デザイナーの「MONTBOOK」、鹿革アイテムを18色に拡充して西宮阪急で期間限定POP-UP

奈良県橿原市で1949年に創業した老舗ランドセルメーカー、株式会社鞄工房山本(代表取締役社長:山本一暢)。同社のバッグブランド「MONTBOOK(モンブック)」が、2026年11月4日(水)から11月10日(火)まで、西宮阪急で期間限定のPOP-UPを開きます。阪急西宮ガーデンズの開業18周年を記念した企画で、これまで7色だった鹿革アイテムのカラーバリエーションを18色に広げて展開します。

鹿革アイテムがブランド史上最多の18色に
会場には、軽くて柔らかな鹿革を使った巾着バッグやポーチなどが並びます。色は、普段使いしやすい落ち着いた定番色から、装いのアクセントになる鮮やかな色までそろいます。同じデザインでも色によって印象が変わるため、手持ちの服に合わせて選ぶことも、これまで選んでこなかった色を試すこともできます。
巾着バッグや革小物に使われている鹿革は、その柔らかさから「レザーのカシミア」とも呼ばれる素材です。軽くしなやかで、手にしっとりとなじむ質感を持っています。
主な販売アイテム
- 鹿革巾着バッグ(18色):丸みのあるフォルムの巾着バッグ。底には牛革を立体的に成形する伝統技法「革絞り」を採用し、異なる革を組み合わせて柔らかな使い心地と美しいシルエットを両立。H23cm×W20cm×D14cm、¥33,000(税込)
- Tondo トラベルポーチ(鹿革):牛革/コードバンのトラベルポーチに鹿革が加わったもの。パスポートや財布、スマートフォンが収まるサイズで、旅行や出張、休日の外出向け。H22cm×W13cm×D5.5cm(Strap Length:Max. 68cm)、¥44,000(税込)
- Tondo マカロン(鹿革・カラビナ付き・18色):マカロンのように丸いフォルムの革小物。革絞りの技法を生かした立体的なデザインで、カラビナでバッグなどに取り付けて持ち歩ける。Φ8.5cm×D4cm、¥11,000(税込)
- 鹿革ブラックシリーズ(7アイテム):ブラックを基調とした鹿革のコレクション。底に「革絞り」で成形した牛革を組み合わせたアイテムも含む。¥9,900(税込)~¥99,000(税込)

工房訪問から始まった、デザイナーと職人のバッグづくり
MONTBOOKは、イタリアのプロダクトデザイナー、ジュリオ・イアケッティ氏と、鞄工房山本の代表取締役会長・山本一彦氏が手がけるブランドとして2023年に誕生しました。きっかけは、ジュリオ氏が橿原市の工房を訪れたことです。創業以来ランドセルづくりに携わってきた山本会長をはじめとする職人たちが、細部まで妥協せずに品質を追求する姿勢に、ジュリオ氏は感銘を受けました。さらに、培ってきた技術にとらわれず新しいものづくりに挑む柔軟さにも惹かれ、両者によるバッグづくりが始まりました。
ジュリオ氏は1992年から工業デザイナーとして活動し、コンパッソ・ドーロ賞を3度受賞。2010年~2011年にはモレスキンのデザイナー、2017年~2020年には同社のアートディレクターを務めました。一方の山本会長は1977年に家業の鞄工房山本へ入社し、長年ランドセルづくりに携わってきました。2009年には「アンティークブロンズマットタイプランドセル」でグッドデザイン賞を受賞しています。

縫製だけでは出せない曲線を、木型と革で形づくる
ジュリオ氏のデザインを形にするため、山本会長が新たに身につけたのが「革絞り(ウェットフォーミング)」と「革吊り込み(ラスティング)」という伝統技法です。どちらも革を木型に沿わせて立体的に成形するもので、革が水に濡れると柔らかくなり、乾くと形を保つという性質を利用しています。とりわけ革靴づくりで用いられてきた革吊り込みは、革の状態を見極めながら木型に沿わせていくため、熟練した技術が必要です。革そのものを立体的に成形することで、縫製だけでは難しい滑らかな曲線や丸みのあるフォルムが生まれます。
MONTBOOKのバッグづくりで培われた革吊り込みの技術は、古代の工芸品の復元にも生かされています。同社は2026年、この技術を用いて1年余りをかけて復元品を完成させました。今回の会場では、7世紀末の「漆塗り革袋」の復元品も展示されます。鞄工房山本は、こうした伝統技法を現代のバッグに取り入れて製品として届けることで、職人技を次の世代へ受け継いでいきたいとしています。
開催概要
- 名称:西宮阪急「MONTBOOK」POP-UP
- 開催期間:2026年11月4日(水)~11月10日(火)
- 営業時間:10:00~20:00(最終日は17:00終了)
- 会場:西宮阪急 2階 婦人フロア イベントステージ21
- 住所:〒663-8204 兵庫県西宮市高松町14-1
会場では、18色の鹿革アイテムに加え、革絞りや革吊り込みの技法を用いたバッグも販売されます。革の質感から細部の仕上がりまで、実際に手に取って確かめることができます。
出典:鞄工房山本








